プロジェクト
ストーリー02
異種協働で魚食離れに挑んだ、大手量販店との販促コラボプロジェクト
大手量販店との販促コラボプロジェクトで、社内外を問わず、成果を挙げることに成功した。水産売場を活性化させる新たな販促企画を模索する中、大手量販店との販促コラボ企画が立ち上がる。同社との取引を担当していた外販1課が中心となり、他部署はもちろん、量販店とも力強い協力体制を築くことで、自社で運営するサイト「お魚ポータル」の活用や店頭での販促を取り入れた独自の企画を展開し、多方面に成果をもたらした。
新たな販促の形を目指した
大水初となるコラボ企画
年々加速していく魚食離れを食い止めるひとつの手立てとして、水産売場での販促企画を模索する中、大手量販店とのコラボ企画が立ち上がる。店頭の水産売り場で展開する新しい販促企画と共に、大水が運営する魚食の情報サイト「お魚ポータル」を活用することを条件に、外販1課がプロジェクトの中心を担うこととなった。このプロジェクトを進める上で、外販1課では水産部門を活性化させるだけではなく、2つの大きな目標を設定した。ひとつは、この企画を機にエンドユーザーである消費者にも大水を知ってもらうこと。そして、これまで〝個人事業主の集団〟であった社内体制を見直し、社内の部署同士が互いに協力し合える仕組みを作ることだった。これらの目標を達成するため、外販1課のメンバーたちが奔走する日々がスタートした。
量販店のテーマや課題を軸に
社内外が一丸となり企画を立案
プロジェクトを進める上で、最も時間を要したのが、企画のテーマやコンセプトであった。そのこたえの鍵となったのが、量販店が掲げるテーマ「健康」だった。次第に、〝魚を使った料理こそ、健康な食事〟というコンセプトが定まり、水産売り場で魚食の魅力を訴求し、「お魚ポータル」で魚を使ったレシピを紹介する連動企画に辿り着く。また、レシピに関しては、量販店の課題であった小さな子どもがいるファミリー世代の来客数が少ないことに着目し、〝子どもが食べたくなるメニュー〟を中心に考案することになった。昼夜、メンバーがテストキッチンに集まり、売り場にある一般的な魚種を使い、手間暇無く子どもが喜ぶメニューを開発し、各部署の社員たちや量販店担当者にも試食をしてもらい、レシピの開発を進めていった。同時に、売り場で展開する販促ツール制作も、大水の代表も加わり、一目で魚食の魅力を訴求できる内容に固めていくなど、社内の立場を越えた繋がりや、社外の人たちからの協力を得ながらプロジェクトを進行した。
売り場の活性化だけではなく
多方面に実りある成果を得られた
両社にとって初めてとなったこの試みは、結果として水産売場の販売数と「お魚ポータル」へのPV数を高められたことで、水産売場の活性化という目標を達成した。また、当初掲げた大水の目標であった部署間の連携に加え、店頭企画や「お魚ポータル」を通じて、魚の仕入れから販促までの流れを紹介できたことで、〝仕入れた魚に、商品価値を与えて販売する〟という大水ならではのブランド力の訴求にも繋がった。思わぬ収穫として、量販店側においてもスタッフ間の絆が深まったことや、大水との信頼関係がより厚くなるなど、ひとつのプロジェクトで数多くの成果を得られた。このプロジェクトは、売り場の活性化という販促の枠を越え、大水ブランドの強化やさらなる躍進を期待できる、新たな販促スタイルを提示した先駆的な企画となった。
各部署の協力体制を強化し、
より精緻な提案力を磨く
本プロジェクトの成功を受け、今後はさらに各部門との連携を深めていく。水産売場での声をもとに、鮮魚部が仕入れを行い、テストキッチンで考案したレシピを売り場で販売する。この一連の流れを強化することで、より精緻な提案力や、大水ならではの独自性を高めていく。また、部署間での協力で成し遂げた成功事例を積み重ね、後進たちが新たな企画を生み出せる環境に整備していくことも目標としている。